DARKGNOSIS

140字に断絶した世界を繋ぎ直す

ライフイズストレンジの感想と宣伝

今回はLife Is Strangeの感想と推しポイントをネタバレがないようにまとめた新規向けの記事だ。

 

書きたいことは多いがとりあえず定石通りゲームのあらすじから書いていく。

公式サイト(リンク)によると

『Life Is Strange』 はプレイヤーの選択によって物語の内容が変化するアドベンチャーゲームです。主人公は、オレゴン州の田舎町にある高校で写真を学ぶマックス。突然、時間を巻き戻す力を手に入れた彼女は、5年ぶりに再会した親友のクロエとともに、女子生徒レイチェル・アンバーの失踪事件を調べ始めます。

とのことで、公式サイトからこのゲームを知ったなら「今更タイムリープ物かよ!!化石か!?」と、散々タイムリープものを嗜んできた我々オタク達には二秒で興味が冷めてしまう代物だろう。

だが、待ってほしい。そんな理由でこのゲームをスルーしてしまうのは非常に勿体無い。スルーした瞬間に君はLife Is Starangeをプレイしたことのない側の人間として一生を終えなければならない。

つまり自殺と同義だ。

俺は君たちの自殺を食い止めるべく、この記事を書いているのでぜひ最後まで付き合ってほしい、少なくとも君たちがツイッターを眺めてる時間よりはマシにして見せるから……。

 

Life Is Strange ― 何度やり直しても何かが欠けてしまう青春物語

外部ブログだが、上記の外部リンクに概ねの概要がまとまっているのでこれを読んで”感じる”ものがあったならこの先は読まなくていい。時間の無駄だ、今すぐsteamでLife Is Starangeを買ってもいいしPSstoreでLife Is Starangeをダウンロードしてもいい(PS3,4どっちも対応)。とにかく急げ、我々の人生は巻き戻らない。

 

ここから先は僕のLife Is Starange激推しポイントをまとめていく。

まず、時を巻き戻す能力を上手く用いた「物語をトゥルーエンドに導かせていく」のではなく「物語に気づかせ、それを操作する権利を与えられる」というゲームシステムを推したい。

このゲームの明確なゲームオーバーは主人公の死、もしくはヒロインの死のみである。それ以外の人間が死のうと人間関係がこじれようと全く関係なく物語は続いていく。

そして時を巻き戻したとしても選べる現実は常にひとつだけである、例えば道を歩いていたら他人が交通事故に合う瞬間を目撃したとしよう、我々はこのとき正義感のために時を巻き戻して忠告をしてもいいし、相手が嫌いな奴だったなら「ザマあみろ」とほくそ笑んで無視してもいい。

結果、その後の物語は事故から助けられた彼とともに進むのか、事故で死んだ彼の不在で進むのか決定する。そういった選択肢を積み上げていき自分だけのLife Is Starangeを作り上げていくことができる。

そして、そもそも事故の瞬間に気づかず時を巻き戻して操作できる物語があったことにすら気づかない場合もある。その場合は各エピソードの最後に存在した物語の分岐と全世界のプレーヤーが選んだ結果の%が表示されるので「あーそんなことができたのかー!」とか「やっぱりこの選択肢を選んだ人間は少ないな!」とかクソうるさいオタクをしながら物語を自分で操作したという実感が得ることができるのだ。

RPGエロゲーをやってる人間ならわかると思うが「おつかい」であったり「やらされてる」という感覚がないのが本作の偉大な点というわけだ。

そして、各々の選択肢も先ほどのように単純でなく一方を取れば他方が成り立たないという場面や、本当に時を巻き戻すべきなのか考えなければならない場面が多くあり主人公と一緒に時間を巻き戻せる能力を持つ故の葛藤を味わえ、自身の正義感と向き合えるだろう。

「選び直せる」というのは過去に戻ることができるだけで未来に進むためのものではない。

超能力を手に入れようとも未来に進むためには自分の選択に覚悟と責任が必要なのだ。

 

そして、何といっても世界観が醸し出す空気は特有のエモさを秘めており、しかも百合要素アリだってんだからもう君たちはLife Is Starangeをやるしかない。良かったなあ?

少しずつ金と権力で汚染されていく小さな港町、強烈なスクールカーストに支配された学校、不良と化し変わり果てた友人との再開、静かに歪んでいく日常の中で取り戻していく友情と思い出、それでも取り戻せないパズルの最後の1ピース…

こういった激エモシチュエーションの数々を詳細に作りこまれたオブジェクトやフィールド、手書きのような淡いグラフィック、アコースティックなBGMなどが演出する。そしてその演出の全てがクッソ丁寧に作られており、その全てにストーリーがある、その作り込みに俺は常に号泣しながらプレイをした。

百合要素があると言ったがもちろんノンケに進むこともできる、それも君の選択し次第だ。俺は迷わずマックス(※主人公)にクロエ(※ヒロイン)とキスをさせた。

プレイ時間は初回プレイでも30時間もあれば終わってしまうボリュームだが、プレイ後には一生消えないノスタルジアが心に刻まれるだろう。

 

何はともあれ、気になったのなら是非プレイしてほしい。

その決断が君の人生において良いバタフライエフェクトとなることを期待している。

もしプレイするのならば英語音声日本語字幕でプレイしてほしい、翻訳でワンクッション置かれていない製作者や声優の熱量を感じてほしい。

 

とにかく本当に、本当に美しいゲームだった………

 

以上です、感想書くって難しいな…上手くまとまらなかった……

まあ興味ある人はエピソード1だけでもいいんでライフイズストレンジをプレイしてください。

 

ライフ イズ ストレンジ

ライフ イズ ストレンジ