ダークグノーシス~神々の黄昏~

僕が死んだときに遺書の代わりになります

その酒を今すぐやめろ

今日の俺から言えることはただ一つだけだ、その酒を今すぐやめろ。

俺が誰か、それすらお前は覚えてねえだろうから説明してやる。

「ーーー俺は、俺だ。」

 

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流されることは悪くない、それがLIVE感ってやつだからな。

だけどよ、世間がストロングゼロに求めたのは、ほんの少しだけ現実を忘れられるような救いとしての酩酊なんだ。

決して、破滅の材料としての酩酊を望んだのではない。

まず第一に俺はそこから間違えた、だからストロングゼロ缶にブラックニッカが注がれてしまった。

そして第二の間違いは、俺が人並みに酒に強いと思っていることだ。

いや、強さを否定するわけじゃない”人並み”の基準がおかしいと言っているんだ。

だから、俺は今、10リットルの水分と、胃薬、鎮痛薬、その他その辺に落ちてた錠剤をミックスしてブチ込んで、胃液臭いトイレでぶっ倒れている。

頭痛がとにかく酷い、形容するならば脳機能がケミカルに壊れているという感じだ。

脳のインプットという機能が全部イカれてしまったようで、見る物、聞く音全てに極彩色のノイズがかかっている、その歪んだ情報量がますます頭痛を酷くする。

誰に向けるわけでもなく「最悪だ…」と音声を発してみるが、目の前の空気を湿らす以上の効果は得られなかった。

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とにかくこの状態から抜け出すためにと、床を這ってこの前買ったCBDオイルを獲得し、知ってる神全部と天海春香に祈りを捧げながら舌下投与を行った。

ノイズまみれの頭のなかに貫くような緑の閃光が走ったような気がした。

舌下でぬらめくクソ不味いオイルは突き抜けるような草の香りを放ち、思考を一瞬でクリアにする。

気を紛らわすためにずっと握っていたハンドスプナーを額に乗せて回してみると、金属質のシンとした冷たさが心地よく、脳内のノイズ達は次々と広大な大麻農園へと塗り変わっていく。

「やはり大麻規制は間違っていたんだ!大麻バンザイ!大麻バンザイ!」

そこで調子に乗った俺は、ストロングゼロをもう一缶開けオイルを追加し体内に流し込み可能な限り軽やかなステップで寝床に就いた。

 

そこでようやく、ひとつ大事なことを思い出した。

 

ーーー絶望は二段底構造であることを。

 

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「……?」

「…!」

「…………………………アッ」

↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓暗転↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓

 

 

↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓逆流↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓↑↓

 

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LIVE。