ダークグノーシス~神々の黄昏~

僕が死んだときに遺書の代わりになります

死体同棲百合を書きたかった(前編)

〜前書き(本編と関係ないので読まなくていい)〜

朝目覚めたら携帯のメモ帳に「死体同棲百合」とだけ記されていた。

記憶は無いが、アルコールの中に視た幻覚を何とか現世に繋ぎ止めようとした結果だろう。

とりあえず、深く考えるのは置いておいてふじえるに「ふじえるP(死体)と同棲する輿水幸子(生存)」とお題を空中リプライしたらエゴサで拾ってきた上に書き上げてきやがった(リンク)。

そういう経緯があって俺も「死体同棲百合」というパワーワードについて考えてきたので発表します(前置きが長い)

 

追伸

タイトルに前編って付いてるので多分エタリます。

 

追々伸

昔インターネットで読んだとある小説っぽい感じに記憶を頼りに書いた結果、後から見なおしたらそれと全く同じ構成をしていることに気づいてしまったので皆様は元ネタに気づいても黙っててください………

 

追々々伸

エタりました。 

 

~~~ここから本文だよ~~~

突然こんなことを言うと「頭がおかしい」と思われるのだろうが、私は”死体”と暮らしている。

こうやって言葉にしてみると自分でもおかしいと思うが、間違いのないことなのでどうしようもない。

私が”彼女”と出会ったのは初夏のとある週末のこと、仕事後の最悪な飲み会を終え家路を目指している途中のことであった。

若手社員からオッサン職員まで全く男というのは本当に醜い。これだけセクハラだのアルハラだの世間では騒がれているのに、逆にそれを利用してハラスメントとならないようなギリギリの行為をいかに上手くできるかというゲームをして楽しんでいるようなフシすらある。

そういったシモネタが縦の関係でも簡単に成り立つコミュニケーションだということは理解できるが、私は渦中で祭り上げられながらもそれに参加することはできず、愛想よく笑いつつも隙あらば私に構ってくるギラついた性欲に襲われないようにしなければならないという、全く楽しくないゲームを強いられている。

いっそノッてしまえばそこそこ楽しめかもしれないのだろうが、今後もそういったキャラを求められるのはかなり苦痛なのでやはり今のスタンスが正解なのだろう、たぶん。

そもそも会社の飲み会に参加しなければいいだけの話ではあるが、毎日顔を突き合わせる人間たちと距離を置きつつも日々の業務を上手くやるといった器用な立ち回りができる能力が私には備わっていないのはわかっているので、仕方なくここで平和な職場作りというものに投資をしている。ここにいるのは嫌いな人間ばかりだが嫌われるのは嫌だと思っている。

 

そんなこんなで自問自答を繰り返している内に1次会はお開きの時間となり、完全に出来上がった若い社員の男女集団が2次会の話をし始めたが、私は「帰りが遅いと彼氏に怒られちゃうんで帰ります~」という必殺の常套句を切り出し「えーっ」などと本気なのか建前なのかわからない残念がる声を背に会場をを脱出することに成功した。まあ、当然私に彼氏などいないのだが。

帰宅途中、流石に酒やら何やらを色々飲み食いしていたため高揚していたのか、ふと「ブランコに乗りたい」という衝動に駆られ、家の近くにあるところどころペンキの剥げたブランコと鉄棒、それにベンチが2つ程揃えられた最低限公園と呼べるような場所にやってきた。

昼間は近所の親子連れがそこそこいる印象だが、流石にこの時間ともなると誰も居ないようだ。

改めて周囲を確認し人がいないことを確認すると、私は公園内に入りまっすぐ歩きブランコの前に立った。

ブランコに乗るなど何年ぶりだろうか、かつての記憶よりブランコが一回り小さく見える気がする。

私は、錆でざらつく冷たい鎖につかまり、足場に上り窮屈なヒールを地面に脱ぎ捨てた。

そして、私は記憶を頼りに足に力を込めてブランコを揺らし始めた。

意外にもブランコは記憶通りに簡単に揺れ始めた、そのまま漕いでいくほどに初夏の風が私の髪を揺らし肩口を撫で、若干汗ばんだ肌に心地良い。

さらに強く漕いでいくと、体は加速していき重力から解き放たれ自由になっていく。

揺れの頂点の瞬間には星が見えた、このまま漕ぎ続ければ星に届くのではないかと錯覚すらさせた。

端的に言えばあまりにも楽しかった。子供用の遊具でここまで楽しくなれるとは思っていなかった。

私は更に強く漕いだ。地面と星空が視界で交互に揺れ、手に握った鎖はギシギシと音を立て始める。

揺れの頂点で鎖がほぼ水平になるころ、何を思ったのか私は星空に右手を伸ばしてみた。

その瞬間バランスを崩したブランコが暴れだし、私は星を掴むことなく宙に投げ出された。

私は宙でもがきながら、生命の危険の瞬間に訪れるスローモーションを存分に利用して後悔と反省をしている内に見事地面に叩き落とされた。

全身を強打したものの、慣性を残したブランコに脳天をぶち抜かれることもなく運良く怪我なく済んだようだった。

「いたた…」と愚痴りながら立ち上がり、スーツについた砂を払いヒールを拾い上げると、少しだけ笑っている自分に気がついた。

「たまにはこういうのも悪くないかも……」と呟き、痛みが引くまでブランコに座って軽く揺られた後、改めて家路を目指すことにした。

……のだが。

人がいないと思っていたはずの公園に予想外の来客がいることに気づいてしまった。

いや、暗くてそれはよく見えないので見間違いであるのかもしれないが、入口の真横にある入ってくる時には死角であった場所のベンチに横たわった人影のようなものが見えた。

公園のベンチで寝て夜を過ごすような人間が善人である可能性は著しく低いが、横を通らなければ外に出ることは出来ないし、それは小柄な人影であったので、最悪襲われても何とかなるだろうという思いと少しの好奇心からゆっくり慎重に近づいた。

 

ーーー時間が停止する感覚。

 

そこには天使がいた。

 

公園の弱い光の中ですら輝く腰まで伸びた透き通るような金髪。キメの細かく汚れの無い月光のような白い肌。幼いが整った顔立ち。

人影は白いワンピースを着た中学生くらいと思われる少女だった。

少女は、天使と呼べるほどに完璧だった。

 

いや、だが本当に天使であるならば小汚い公園のベンチに存在していいわけがないだろう。

私は少女に「キミ、起きて」声をかけた。

反応はない、深く眠っているようだった。

それにしても、美しい。この世のありとあらゆる穢れを取り払い固めたらこのような少女が生まれるのだろうか。

しばし、見つめても反応がないのでもう一度声をかけた。

だが相変わらず、反応が全く無いため腕を軽く突っつき起こそうとした。

「ッ!?」

驚いたのは私の方であった、少女の腕は確かに人間らしい弾力を保有していたものの、おおよそ生物とは思えない、まるで”死体”であるかのような温度であった。

そして、少女は突っつかれてもピクリとも動かない。

私は恐る恐る、嫌な予感を胸に少女の冷たい頬に手を当て呼吸を確かめた。直感は色濃く確信へと変わった。

震える手でスマートフォンを取り出し、何とか110と119をコールすると「すぐ向かうので10分ほど待っててください」とのことだった。

そうして10分間、公園に私と少女の死体が取り残されることになった。

この場を今すぐ逃げ出してしまいたかったがそうもいかない、なるべく少女から目を反らし時間を待つことにした。

「しかし何故…」

1分も立たずに興味が思わず口をついてしまった、こんな近所のちびっこだけしか来ないような公園にこの辺りで全く見かけない(この辺りどころか世界中探しても見かけない)ような少女が死体になっている。

思えば外傷などもなかったような気がする、ますますわからない。

私は思わず、少女の方を向いてしまった。

少女は先程と全く変わらない格好で死んでいた。

いや、そもそも死んでいるのだろうか。

少女を死んでると認めるにはあまりにも美しすぎた。

記憶が定かならば、元は人間とはいえ死体は所詮肉塊なので凄まじいスピードで腐っていくらしい。が、少女にはそのような腐敗は見られなかった。

風が吹く度にさらさらと彼女の髪は揺れた、それだけでも彼女に表情というものが現れているようで、死んでいるという事実が薄れていくようだった。

彼女はこれからどうなるのだろうか。もし本当に死んでいるとするならば死体は警察に引き取られてしまうのだろうか。

最後に、私はどうなる?この場合第一発見者として色々取り調べを受けることになるのか…?面倒なのでは…?

 

………

…………

「私…今日はどうかしてる…!」

少女の死体は私の部屋に運び込まれていた。

警察と救急には大変申し訳無さそうに「勘違いだった」と謝罪をした。かなり怒られたが実際はもっと悪いことをしているので逆に「してやった」という気持ちが強かった。

何故、ここまでして彼女を欲しいと思ったのかと聞かれたらただ少女が美しかったからとしか答えようがない。

思えば24年間色恋沙汰と無縁であったし、案外実はアッチの気があったのかもしれない。

まあ、そんなのはどうでもいい。

結局何もわからなかったが、彼女は私のモノとなった。これは事実だ。

彼女をソファになるべく楽な姿勢になるように安置させた、肉体は相変わらず冷たかったがそれでも腐敗したような匂いは一切なかった。

これまた、唐突な思いつきなのだが彼女にキスをしてみた。お伽話でよくある復活の魔法だ。

だが、彼女は目を閉じたまま無表情で何も起きない。

何故かその無感情さが私を妙に興奮させた、私は彼女のワンピースの肩紐をずらし肩を露出させた。

私は、

 

~~~本文ここまで~~~

飽きた、飽きすぎて秋田県になった。

どっちかてーと後編の方が書きたかった内容が多いのでたぶんエタらない、たぶんな。