DARKGNOSIS

140字に断絶した世界を繋ぎ直す

解呪

突然だが結婚していた、11月のことだ。

 

以前より最終的に人生の行き着く先は狂気か性愛のどちらかしかないと思っていた。

しかし自分は性愛に染まることはないだろうと予想し、狂気側を頑張った人生の結果がこれである。

※狂気とは他者の存在を必要とせず成り立つ行為(趣味活動など)を指す

 

どう頑張ったらそうなるんだよとツッコミを入れたくなるが、今は幸福なのでまあいいだろう。

特に人生の意味を他者に仮託できるということがとても良い。

立ち止まって生存の意味を問われたとしても、先に進んで行為の意味を問われたとしても間違いなく「家族のため」と答えることができる。

そして、対象に愛を与えればそのまま愛が返ってくるのがとても嬉しい。もう俺の愛に「いいね!」の値札が付けられることはないのだ!

 

だが幸福とは状態に貼り付けられるラベルでしかなく、それ自体が良い悪いの基準を持つわけではない(と俺は考えている)

つまり当然”悪い”こともあるわけで、それはふとした瞬間に「俺は本当に救われたのだろうか」と懐疑的になってしまう部分だ。

かつては労働への絶望と、アニメキャラへの偏愛と、賭博への破滅的な衝動こそ俺の駆動だったはずだ。

それが突然現れたお嫁さんによってそれらの怒りも悲しみも衝動も全部なかったことになり、日々の退屈にすら意味が与えられてしまった。

正直これは悪い意味で予想外だった、世界はたった二人の環に閉じてしまった。

もうインターネットも社会も政治も経済も学びもテクノロジーもアニメもゲームもどうでもいい、重要なのは今日の幸福が明日も続くこと、つまり環の中に異物が入り込まないことだ。

女一人を所有しただけでこんな保守的な思考になってしまったのは情けないが、とにかくこの生活が楽で幸せなのだ。大衆は本当に賢い、王道の人生には王道たる由縁がある。

だが、ときおり過去の俺が囁くのだ「お前はこんなものになりたかったのか?」と。

こんな過去の絶望は”正しく”供養しなくてはならないだろう。

だが、どうすればいいのか全く検討がついていない(ギャンブルで損切りが出来ないのと同じ心理だとは思うが……)

とりあえずインターネットは続けようと思う。インターネットとはどんなに不格好でも最後まで踊ってるやつが一番になれる場所だと思うから。

 

とりあえず、最近はそんな感じっす。

惚気話が聞きたい人は直接問い合わせてください、オタクくんが嫌がると思ってここには書かなかった話を無限に喋るので。

 

そして結婚祝いは下のリンクから送ってください。

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