StarrySkyLogic!
「14歳の頃に聞いた音楽はお前に一生憑き纏う」なんて言うがお前はどうだい?
俺は14歳の頃に出会った岸田教団THE明星ロケッツの星空ロジックという楽曲に一生憑き纏われている。
今回は14歳に聞いた音楽の話、すなわち岸田教団THE明星ロケッツを賛美するのが目的の記事だ。
俺が岸田教団と出会ったのはニコ動のスキマツアー(この単語が既に懐かしすぎて泣く)で明星ロケットを聞いたときのことだ。
一発目は「ボーカルの人高音つらそうだしギターうるさすぎだし微妙やなあ…」な~んて思ってたわけだが、その数週間後に無性にまた明星ロケットが聞きたくてしょうがなくなるワケだ。
そうして聞く2度目「あ、良い…」となってしまうワケだ、原曲のレトロスペクティブ京都を破壊しない程度にやりたい放題に詰め込まれたギターの嵐。
そして、その中に散りばめられた「1000分の1秒で駆け抜けろ」「夜空に光る明星 見えないほどの音速」「加速する景色の中に思う生命の果て」という歌詞。
視聴する俺の意識は時空間を超えどこまでも疾走していく、そして光すら超えた瞬間に訪れる闇に見る景色、ここが生命の果て……
「はい、最高。」
14歳の俺はそんなワケで一瞬で岸田教団にハマっちまった。
そして当然、東方アレンジだけでなくオリジナル楽曲も漁り始める。
そこでたどり着く「星空ロジック」こいつはヤバイ、何がヤバイってヤバイから今から説明してやるからそこで正座してよく聞きな。
星空ロジックは歌詞が本当にヤバイんだ、そいつが俺の一生の音楽に対する感性を狂わせてしまった…
これは、歌詞じゃない、世界だ、セカイだ、ゼロ年代の亡霊ってやつが存在するのならば、俺にとっては間違いなくこの星空ロジックがそれに該当するのかもしれない。
歌詞は各々見ていただければ一番良いが、ざっくりストーリー調に歌詞を解釈するのならば「残酷なほどに美しい月が見下ろす滅び行く世界、その中にたったひとり残された主人公は忘れかけていた”君とこの美しい世界を共有したい”という衝動だけを頼りに生き延びていく。叶わない幻想を何度も夢見て、何もない世界だと絶望しつつもそれを『壊れそうでもいいよただあるだけでいいから』と肯定する」といった感じだ、これだけでも「うわ……閉じられた世界での孤独と、諦めに似た自己肯定で生きていく人間……そして終わりが明示されず希望も絶望もなくただただ回り続けるのであろう世界……最高………」となるしかない。
いくら願おうとも、夢見ようとも人間は本質的に孤独だ、これは揺るぎなく誰もが知っていることだろう。
だが、俺達は完全な孤独でいられるほど強くない。
だから他人との繋がりや、思い出に縋って必死に足掻く。
それが紛い物だろうと、本気でなかろうと、俺達はそうやって寂しさを誤魔化して「壊れそうでもいいよ ただあるだけでいいから」と嘯きながら過ごしていくのだ。
しかし、決してこれは人の醜さではない、むしろ美しさだと星空ロジックは肯定する。
闇に沈んだ世界で見つけた名前も知らない星に、忘れかけていた衝動も、消えてしまった願いも全て乗せて、黒い海に沈んだ輝きがあるんだと君に伝えたい、世界はまだ美しいんだと伝えたい、壊れそうな世界でもただあるだけで美しいんだ。
そういったガチ尊い肯定に満ちている。
まあ要は「エモ~いw」ってことですよ、星空ロジックは最高。QED
追伸
星空ロジックを聞いて黒須太一のことを思い出した人間は100点満点だ。
何故ならば岸田教団の星空ロジック(アルバム名)には”84”というCROSS†CHANNELのことを歌った曲を収録されており、総帥(教団でいちばんえらいひと)がハマってたっぽいので、同じ時期に作られたであろう”星空ロジック(曲名)”にもかなりCROSS†CHANNELの世界観がかなり反映されている。
「生きてる人いますか?」の辺りのセリフを思い出しながら星空ロジックを是非聞いてみて欲しい、一瞬でブチ上がれるから。