DARKGNOSIS

140字に断絶した世界を繋ぎ直す

絵心なしでもOK!キッチンで作るオリジナル瞳テクスチャ講座

この記事はョョョねこ Advent Calendar 2020 - Adventarの8日目の記事です。

残念ながらョョョねこ要素はありませんが、きっとどこかにねこはいます。よろしくおねがいします。

 

 

はじめに

こんにちは、WABABIです。

Unityを触り続けていたら気が狂ってきたので、今日はキッチン(みなさんの家にもある台所のことです)でオリジナルな瞳テクスチャを作っていきます。 

 

最終的には右目が左目の感じになります。

モデルは狐雪ちゃんです、流行ってますね。

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完成図(Model:狐雪)

ギア紹介

まずは必要なものの紹介から。

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食材

 

食材です、どの家庭にもあるビー玉です。

私はこれを手に入れるのにジャスコを小一時間放浪しました。

当然おもちゃ売り場にあるだろうと思っていたのですが、答えは文具売り場でした。

考えてみればビーダマンが消えボトルマンが現れる時代なので、ビー玉はもう”玩具”ではなく文化的な”教材”なのかもしれませんね。

 

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調理器具

これは調理器具ですね、キャンプ用のコッヘルです。

フライパンでも鍋でもなんでもいいですが、食材が特殊なので普段料理に使う調理器具は避けることを強く推奨します。

最悪捨ててもいいような調理器具を使ってください。

 

手順(アナログ作業)

では、やっていきます。

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火入れ

適量をコッヘルに投入し、加熱します。

注意点は3つ

・マーブル柄のビー玉は使わないこと(割れるので(1敗))

・蓋をして加熱すること(突然爆発する可能性がゼロじゃないので)

・内部までしっかり火を通すこと(10分以上推奨)

 

十分に加熱したら間髪入れずに一気に冷やします。

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バキッといきましょう

動画もあります。

 

 

バキバキになったのでそろそろ”使えそうな感じ”になってきましたね。

記念撮影もしました、インテリアにも良さそうですね。

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バキバキ

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照らしてみたりした

 

そして、なるべく背景が写り込まないように最高の一枚を撮ってください。

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いい感じです

撮りました。

 

手順(デジタル作業)

そしてここからが本題、ようやく狐雪ちゃんが登場します。

ここからは狐雪ちゃんでの例になりますが、全アバターで適用可能です。

 

ではGIMPを起動してください。

 ……絵心なくてもOKと書いたのに突然裏切ってすみません。

でも、お絵かきソフトの使用は避けられないのです。

GIMPは無料でダウンロードできるし、今回の作業にペンタブレットは不要なので許してください……。

もちろんですが、その他のお絵かきソフトでもOKです。

 

気を取り直してGIMPで、瞳テクスチャが含まれる画像ファイルを開いてください。

狐雪ちゃんであれば、UnityのプロジェクトフォルダのAssets/Koyuki/Texture/Body.pngです。

※画像のバックアップは必ず取ってください

(本当はインポート前のフォルダに含まれるBody.psdを編集するのがよいですが、ダルいのでpngを直接触っていきます)

 

開き終わったら左上の「ファイル」→「レイヤーとして開く」を選択し、ビー玉の画像を開いてください。

すると以下のように、テクスチャ画像の上に重ねて画像を取り込めます。

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これだと背景の黒い部分が邪魔なので、ビー玉部分を切り取ってください。

愚直に消しゴムで背景を消してもいいですし、なんかいい感じに色選択して切り抜いてもOKです。(自分はGIMPを使いこなせてないので消しゴムでやりました)

そして消し終わったら、画像変形機能を使って瞳の上に重ねます。

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はい、瞳テクスチャが出来ました。
画像を上書き保存してUnityで見てみましょう。

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なんとなくそれっぽい気がします。

色味も瞳孔も弄ってないので違和感がありますが、ここから更に以下のステップを踏むと、もっといい感じになります。

・ビー玉の画像を貼ったレイヤーのレイヤーモードをオーバーレイにする。

 →元の瞳テクスチャの良さを保持しつつバキバキ感(宝石感)を付与できます。

 →クリスタやSAIであれば発光レイヤーもおすすめです。

 ・ビー玉画像を色調/階調補正する

 →お好きな色/明るさを探してください

・ビー玉画像を更に重ね、回転させたりスケール変えてみたりする

 →奥行きと深みが出ます

 →色が濃くなりすぎるなら、レイヤーの不透明度を下げるとよいです。

 

以下は、記事冒頭でも貼った狐雪ちゃんです。

同じ大きさのビー玉画像を回転させて、オーバーレイ/不透明度50%で二枚重ねてます。

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再掲載

補遺

ここで「この手法はビー玉以外でも適用出来るのではないか?」と気づいた皆様は大正解です。

ビー玉でなくても星空、太陽光、雪の結晶、水しぶき、木漏れ日など何でも再現が可能です。

いつか見た美しい景色をアバターの瞳に閉じ込めることができます。

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岡山駅の噴水

これは西日本豪雨の日の岡山駅、大渋滞のカプセルホテルでそこら中から鳴り響く緊急アラートに震えながら一夜を過ごしました。

その思い出の日を、逆さまにしてオーバーレイ100%で重ねました。

(色が薄いのでもう一枚重ねてもよかったかもしれない)

 

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金刀比羅宮の木漏れ日

金刀比羅宮の木漏れ日です、運動不足の体にむち打ち階段を登りきった先に見えた太陽に感動したので、焼き込みレイヤで重ねました。

(ちょっと嘘くさい絵面なのでコントラストを落としたほうがいいかもしれない)

 

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恋色マスタースパーク号

名古屋県の一番高い宿(標高が)の前で撮った愛車です、ホイールをオーバーレイで瞳にブチ込みましょう。

(角度が付いてるのとホイールの向こう側が単色でないので違和感があるが、いい感じの場所で正面から撮れば意外に良さそう)

 

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海遊館のクラゲ水槽

一番いい感じになりました、海遊館のクラゲ水槽です。

やはりガラスや水は瞳と相性がいいですね、クラゲごと2枚の画像を90度回転させてオーバーレイで狐雪ちゃんに閉じ込めました。

 

まとめ

キッチンで世界に一枚だけのオリジナルテクスチャを作ることが出来ました。

今回は秒速で作ったので、切り抜き/リサイズ/レイヤー調整以外触っていませんが、それなりな感じのオリジナル瞳テクスチャを作れたと思います。(狐雪ちゃんの顔が良すぎるという話もある)

 

 クラックビー玉テクスチャについては、家にキッチンさえあれば絵心がなくても再現可能なはずです。

みなさんもUnity/Blender/周囲のお砂糖報告で気が狂ってきたときは是非キッチンに立ってみてください。

そして今後、仮想/現実問わず世界に繰り出すときは「テクスチャに使えそう!」なんてことを意識しながら散歩してみたり、何気ない光景を写真に収めてみると世界の見え方が変わるかもしれませんね。

 

以上です。

 

 ここまで読んでくれた皆様に、今回撮影したビー玉の画像をプレゼントします(これいる?)

著作権フリーです、営利目的、自作発言、エログロ利用OKです。

 

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視聴者プレゼント



ちなみにこれはうちの幽狐さんです、みてね。

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かわいい~