DARKGNOSIS

140字に断絶した世界を繋ぎ直す

あしたはどこかにいけるかな。

最近眼鏡を変えたのだが、視界の違和感が拭えない日々を送っていた。

遠くを眺めたり、近くを見たり、片目を隠したり、逆立ちしたり、ApexLegendsをプレイしたりして違和感の原因を探っていたのだが、フレー厶をスクエア型からボストン型に変えたことが原因だと気づいた。

特に視線を下ろしたときにフレームが視界に入らないという体験は眼鏡をかけてからの15年くらいは経験しておらず、遠近感を上手く掴めない原因となっていた。

加えて自分はハチャメチャに視力が悪いため(0.03くらい)、クソ高級な非球面レンズを買ったとしてもレンズ端の歪みが出てしまう。

まとめると、フレームが見えなくなったことによる遠近感の喪失+レンズ端の歪みのせいで、歪んだ地面が常に視界に入るため妙なふらつきを感じる状態だったということだ。

 

ということで、水平な地面を取り戻すべく眼鏡に水平器を取り付けよう(?)とインターネットに助けを求めていたのだが、水平を簡単に出そうと思ったら何らかの器に水を張るのが良いらしい。

平らな水と書いて水平、餅は餅屋だし、水平を測るならば水ということで非常にスマートなソリューションだ。

そんな感じでフレームに何らかの液体が入ってる眼鏡があったらおしゃれで良いな〜とか、VRCならシェーダで液体が動くデザインの服や小物が作れそうだな〜とか考えていた。

なんて思っていたところで疑問がひとつ発生する、水平といえば「直線」を思い浮かべるのが普通だと思うが、実際の水面は重力に垂直(=球状)に張っているのではないかと。

調べてみると(調べてみました!)、「水平とは、穏やかな水面のような平面〜」というような記述ばかりで厳密な定義は(インターネットでは)見つからなかった。

なので、俺達が水平だと思っていた水面か、直線だと思い込んでた水平という言葉のどちらかが間違っていたのだ!(要出典)

 

ちなみにこの前作ったワールド(https://vrchat.com/home/world/wrld_143531f6-577c-450d-8d11-4ca9f5c40257)の水面は意味上の「水平」である。

それでも丸みを帯びた水平線が見えるのは円柱の上に水シェーダを貼っているからだ。今思えばfarでクリップしてしまえば(たぶん)真四角なplateでも丸い水平線が見えたと思うが、そもそもVRCの世界が地球と同じ球体の星であるという解釈から誤っている可能性がある。(とはいえ重力はある(unity物理)ようなので球体の星にはなりそうだが)

このワールドは本来、夕暮れの港となる予定で、17時を告げる港内放送が流れ始めると徐々に世界は歪み始め……というギミックを考えていたが、港を港たらしめるディテールの多さが面倒になりテトラだけ置いていったりバグらせたりポスプロ何もわからんになってたりしていたらあのような形になった。

ので、人に「この浮いてるテトラには何か解釈があるんですか?」と聞かれたときは笑ってしまった。バグって浮いてるテトラが面白かっただっただけです……。

そしてワールド名とキャプションもアップロード直前で入力が必要であることに気付き、急遽こしらえたものだ。強いて言うならnothing, nowhere.の名前は頭の片隅にあったかもしれない。

だが、暇なときにinviteを建て「join先ねぇ〜〜〜」と呟きながらテトラを撃ち出して遊んだりしてるので名に体が後から着いてきたとは思う。習作だとしても自分のワールドがあるというのはとても良い。また機会があれば作ろうと思う、ワールド名は「𝐃𝐀𝐑𝐊𝐆𝐍𝐎𝐒𝐈𝐒」で。

 

眼鏡の話に戻すが、結局水平器が取り付けられることはなかった。

そして、現実の水面は「俺は平らだぞ」と言わんばかりに沈黙しているし、みはねちゃんはかわいいし、Apexのアンインストールにも成功した。

そんなこんなで、いつの間にか視界の違和感も薄れ、今では歪んだ世界を受け入れられている。

 

まぁほんとに……コロナといいVRCといい、この一年は常識だと思っていたものが案外歪んでいたということに気付かされるばかりだ。今年度も異常な景色がたくさん見れると良いと思う。

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おしまーい